山梨県富士川町で障害のある子どもたちを対象とした野外活動を行っている【ぽかぽかキャンプ】。スタートから丸5年が過ぎ、町内だけでなく山梨県内各地からの参加者も増え、「2020年は東部富士五湖地域でも体験会を開いていろいろな人にも知ってもらいたい」との希望から、カタチにするサポートははじまりました。
地域に根付いた活動となるために
【ぽかぽかキャンプ】の現スタッフは野外活動のプロをはじめ、特別支援学校・学級の教諭や教職を目指す学生で構成されていることもあり、東部富士五湖地域でも学生の参加を呼びかけたいというお話がありました。
わたし自身がかかわる都留市の「地域交流サークル いこいのひろば」をともに企画運営している都留文科大「障がい交流サークル いこい (@tsuru_ikoi) | Twitter」のメンバーを中心に、特別支援に関心のある学生たちとのマッチングをAtoZにて行いました。移動手段が限られている学生がより参加しやすいよう会場を都留市内に絞ったのも、その場から生まれたアイディアです。すぐに情報を集め、行動に移します。
制限なくイメージをふくらませた後、そもそもにたち戻り大切な想いに気づく
大枠が決まり、チラシ案をもとに詳細の打ち合わせをしているときです。活動理念とはまた別に、対話の根底に流れる共通認識として「障がいの有無に関係なく、人が関わり支え合う地域づくり」のテーマを感じたので、参加対象を障がいのある子どもと家族という枠から飛び出して
- 自然のなかで五感を開きチャレンジを見守る親子キャンプ!として募っては?
- どこまでも開かれた地域交流の場として、どんどん触れあい、育ちあいをともにしたい
- 【ぽかぽかキャンプ】の新拠点として、その地域を支える「サポーターズ」とともに活動を作っていきたい
と、イメージは膨らんでいったのでした。
しかし、広く知ってもらう「サポーターズ」の視点から、いま一度、参加対象である障がいのある子どもたちについて考えてたところ、場をオープンにする分だけフォローの専門性が薄れ、参加できなくなる子どもが出てくる可能性があると気づきました。
地域にはたくさんの活動やイベントがあふれています。そのなかで【ぽかぽかキャンプ】は専門性を持った人たちが、安心、安全のベースをつくるからこそ参加できる・野外活動を楽しめる場となっているのだと再確認すると同時に、地域の特別支援などの専門職の人たちがこの活動を通してつながり、知識を深め合う、とても貴重な機会であること、それこそが想いの核だったと気づいた瞬間でした。これからも障がいのある地域の子どもたちのために、そしてそれぞれの職場でサポートをする「専門家たちのオアシス」になっていくことを心から願っています。
できあがった、サポーターズ募集のチラシはこちら!
もっともっとニッチでコアな活動を!堂々と!
自分たちが描く理想の地域づくりに向けたさまざまな活動は、多くの人に知ってもらい、参加してほしいと思うものですが、一歩間違うと似たり寄ったりになり兼ねません。根底が同じ方向であれば、それぞれが思い切って「いちばん大切に守りたい想い」を胸に、堂々とニッチでコアな活動を掲げ進んでいってほしいと強く感じたプロジェクトサポートでした。まさに適材適所!すべてを抱え込まなくても大丈夫!それらを楽しくつなぐ【AtoZ】であれたらとても嬉しく思います。
【ぽかぽかキャンプ】の活動理念は「人が自然のなかで五感をひらく。大人も子どもも関わりながら育ちあう場」。【AtoZ】も共感しております。
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お問い合わせ:ぽかぽかキャンプ事務局 市川遥奈
pokapokacamp@gmail.com
※新拠点での体験会開催は7月4日㈯5日㈰を予定していますが、感染症拡大の様子で変更の可能性があります。ご了承ください。
AtoZ 矢野あずみ